小学校受験のたかまり
小学校受験と言えば「お受験」と言う言葉で知られるように、国立や私立の有名大学附属小学校への受験の関心が高まっています。小学校受験に最初に火をつけたのは1980年代以降のバブル期のことです。一貫教育での質の高い教育や教員、充実したカリキュラム、豪華な設備などに注目されたのが発端ですが、現在ではこの他にも、少子化による学校の門戸開放によって教育環境が乱れることの懸念、激化する中学受験への準備として以前にも増して小学校受験が重視されるようになってきたのです。
このような小学校受験をさらに押し進める原因の一つとなったものに、2002年に文部省が行った学習指導要領の改訂、いわゆる「ゆとり教育」への不信感があります。これは学習内容を削減し、全学校週5日制を中心としたもので、それまでの詰め込み教育を改め、子供の伸び伸びとしたゆとりを重視すると言うものですが、結果的には学力低下を招いてしまい、子供により良い教育環境を与えてやりたいと言う親たちの心情に決定的な危機感を与えてしまう結果を招いてしまいました。
政府はこの失敗の修正を目的として2008年にはゆとり教育とはまったく逆に、学習時間を増加させた内容の新学習指導要領を告示しています。
小学校受験で最終的に求められることは、充実した教育であり、また有名大学へのスムーズな進学です。このような世相に敏感に呼応するように大学側でも2006年からは関関同立が次々に小学校を開設したり、慶応幼稚舎では2011年に第二慶応幼稚舎の開校を控えており、私立の小学校受験はいっそう熱気を帯びて来ることが予想されます。